アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「創建エース」の断末魔――社員5名へ解雇通告時の西山社長肉声(音声記録入手)

建設主体「創建エース」(1757。東証スタンダード。東京都新宿区)の経営状態は思っている以上に深刻であるようだ。
ダスキン代理店最大手「ナック」(9788。東証プライム。東京都新宿区)の創業者で、元社長、名誉会長の西山由之氏(83。冒頭写真)が、前経営陣を追い出し社長に就任したのが2023年6月。
それから約2年――当初は、経営実績申し分なく、資金力もある西山氏が社長に就いた(現在は会長も兼務)ことで、業績が上がると期待された。
ところが、24年3月期の業績は売上高は6割以上減の約15億8000万円、利益は前期は黒字だったのが約15億900万円の大赤字。
そして25年3月期も赤字から脱せないどころか、前社長・岡本武之氏(失踪中とも)時代に経営実態を反映しない売り上げがあることが明らかになり、決算発表が延期に。そして、この7月1日にこれが理由で管理銘柄入りする有様。お陰で株価は今や10円台にまで下がっている(右下写真)。
それでも、それは前社長時代の問題であり、7月18日には8月29日に定時株主総会を開催し、西山会長兼社長始め現取締役6名全員重任の議案がIRされたことから、厳しい状況ながらも、社員一団となって巻き返しを図るのではないかとも見られていた。
ところが、本紙に入った情報では7月18日、社員5名(西山氏経営の会社に出向中の3名も含む)に対し解雇通告がされ、28日には「整理解雇通知書」が渡されたという。
創建エースの社員は「四季報」(今年3集)によれば19名。5名というのは大幅なリストラ。しかも、その5名のなかには執行役員に加え営業部長までいるという。これだけ見れば、コスト削減のためと前向きの見方もできないわけではない。しかし、本紙は7月18日、5名全員が本社会議室に集められ、西山氏自らが解雇通告した際の音声記録を入手している。
そこに入った西山氏の発言を聞くと、まさに断末魔の状況を吐露していることが窺われるのだ。

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