悪質ホストクラブを規制する改正風営適正化法が6月28日に施行される。
ホストクラブを巡っては、若い女性に高額の借金を背負わせ、その支払いのために売春を強要する事例が続出し社会問題化。その際、女性を性風俗店に紹介するのが違法スカウトグループだ。
「アクセス」や「ナチュラル」がそれで、そこから女性のあっせんを受けた性風俗店などは、女性が働き続ける限りその売り上げの15%が店側からスカウト側にバックされ、その「スカウトバック」代はアクセスの場合5年で70億円、最大組織のナチュラルの場合は1年だけで50億円とも。
このような「大規模な人身売買」を阻止すべく、2023年12月、わが国最大のホスト街と化している東京は新宿・歌舞伎町のホストクラブ経営者有志と新宿区が話し合いを持ち(右下写真の左が巻田氏、右が吉住健一新宿区長)、24年4月からホストクラブでのツケを廃止するなどしている。それを主導したのが、ホストクラブ経営者代表を務めた、業界最大手「groupdandy」の巻田隆之cooだ。
そこに持って来て、改正風営法ではホストクラブで客の恋愛感情等につけ込んだ飲食等の提供の禁止、売春・性風俗店勤務・AV出演等の要求の禁止、性風俗店によるスカウトバックの禁止も盛り込まれた。
また、すでにこの間、アクセスは徹底した取り締まりで解体状態に。ナチュラルに関しても代表を指名手配中で弱体化させている。
そんななか、前出の巻田代表を直撃した。
というのは、ここに来て、今でも水面下でホストクラブと違法スカウトは繋がっているとの情報もあり、万一、それが事実なら、改正風営法が十分機能するとは思えないからだ。
以下、巻田氏へのインタビュー内容だ(カッコ内が巻田氏)。
--失礼ながら、アクセスが解体に追い込まれるなか、巻田さんがナチュラルと接近しているとの情報がある。
そんなスカウトグループと巻田さんとの関係が噂される契機になったのが、昨年9月28日に東京・有明で実施された大規模な反ワクチンのデモ集会です。
巻田さんは参加を呼びかけ、1人1万円のバイト代が出るとスカウトから言われたなどで、歌舞伎町の飲食関係者も多く参加し、その数は2~3000人とも言われました、
「私が多くの人に参加を呼びかけたのは事実です。その結果、自分の制御が効かない人にまでお願いして、そのなかのある社長が『よくわかった。自分も協力する』と言って100万円ぐらい出してくれました。でも、自分が出したわけではありません。それに2000人=2000万円も出すわけがない。未だ(誰がカネを出して大量に動員したのか)藪の中です」
--ナチュラルにも?
「つきあいないです。
それに彼らがやったところで、メリットあるわけないじゃないですか」