月刊総合情報誌『FACTA』(6月号)が「ベクトル」(6058。東証プライム。東京都港区)の創業者で代表取締役会長兼社長・西江肇司氏(冒頭写真。56)が、所有する約4割のベクトル株のほとんどを担保にカネを借りまくっていることをスッパ抜いてからすでに20日以上経過するが、ベクトルはまったく無視の状況だ。
本紙は、FACTAに便乗し、同誌が触れてなかった、西江氏が借り入れする際に連帯保証していたM氏のことを報じたが、その後、西江氏が借り入れの際に交じらした新たな「金銭消費貸借契約書」を入手した。
それによると、西江氏が借り入れ(ここでもM氏が連帯保証)したのは昨年9月9日。金額は2億円。
わずか21日後が弁済期日で、担保にベクトル株40万株が入れられていたのだが、本紙が注目するのはこの貸し付けをした会社(以下に、その契約書を転載)。
福岡県北九州市の「J」という会社なのだが、現在、福岡国税局が大掛かりに調査をしており、査察に切り替わるのは時間の問題という。しかも、このJ社の背後にいる大物の反社をターゲットにしているというからだ。