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「GFA」(松田社長)の「オウケイウェイヴ」第三者割当引受で蘇る“悪夢”

オウケイウェイヴ」(3808。名証ネクスト。東京都港区)は4月17日、約2億円の第三者割当増資と、すべて行使すれば(1株53円)約8億4000万円になる新株予約権の発行をIRした(払い込み、割当日は5月7日)。
この第三者割当すべて、それに新株予約権の6割以上を引き受けるのが、オウケイウェイヴ同様、継続疑義注記ながら、不動産投融資を軸に仮想通貨(暗号資産)事業も模索する「GFA」(8783。東証スタンダード)だ。
このIRでは、GFAとの資本業務提携を結ぶことも明らかにされた。
オウケイウェイヴは2022年4月、詐欺投資会社「RAGING BULL(レージングブル)」に資金運用を委託して約50億円の損失を出すなどし、現在、疑義注記。しかも今期に営業赤字かつ営業CFマイナスなら上場廃止という土壇場まで来ている。4月14日、GFAからWebプロモーションに関する業務委託を受けることをIRしており、その業務委託費1億円で営業CFの黒字化が見込まれるという。
これだけ見れば、オウケイウェイヴにとってGFAは上場廃止回避、業績向上のための救世主と見えなくもない。
しかし、本当にそうなるのだろうか?
というのは、GFAの代表取締役に4月1日に就任したのが松田元氏(冒頭写真)だからだ。
 この松田氏、2017年9月にオウケイウェイヴの取締役、18年7月には社長に就任(20年4月辞任)。この間、暗号資産事業を推進した。確かに一時業績が上がったかに見えたが、松田氏は代表を兼務していた中国企業「ビート・ホールディングス」(旧「新華ファイナンス」。9399。東証スタンダード)と19年にブロックチューン関連技術で出資・業務受託したものの高値購入した上、事業は失敗。そのビート社との関係清算が主因となり20年6月期、オウケイウェイヴは約30億円もの最終赤字に転落している。
それに同社が事業開発・技術支援した仮想通貨「Wowbit」にしても上場こそした(18年5月)ものの、他の仮想通貨詐欺の手口同様、その後、ほとんど無価値になり、挙句、上場廃止に。多くの購入被害者を出した。
その松田氏が主導し、GFA子会社で再びこのWowbitの再上場をぶち上げるなかでの、オウケイウェイヴへのテコ入れ。
あの“悪夢”の再来との不安を感じる関係者は少なくないだろう。
それだけではない。

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