本紙では今年6月1日、「ゴルフ場(千葉県)経営会社専務のパワハラで社員多数退社――自殺者も」とのタイトル記事を報じている。
これは「大栄カントリー」(吉岡重代代表=千葉県警OB。千葉県成田市)のことで、パワハラ疑惑が出ている専務とは、スキンヘッドで、全身に入れ墨があるとされるS氏のことだ。
その記事にも書いたことだが、S氏には社員に対するパワハラだけでなく、キャディーだった24歳のJさんが22年11月、成田市内の公園に停めた車の中で練炭自殺したが、その車はS氏のもので、2人はつきあっていたことから、自殺の動機がS氏絡みだったのではないかとの疑惑もある。
そこでJさん遺族は今年4月、娘の死の真相を知りたく大栄カントリーに「通知書」を出したが、戻って来たのは、「パワハラ行為があったというなら、具体的な証拠を示せ。パワハラ行為はない」旨の誠意のかけらもない内容だった。
しかし、実際にはJさんの携帯電話に、不可解な内容の多数のメールなどが残されていた。
そこで提訴前に、遺族側は記者会見をやることを決意したという。
〇明日11月22日(金)、東京・霞が関の弁護士会館(東京地裁と同じブロックの日比谷公園側)1008号会議室。時間は午後4時から。
参加者は担当弁護士、Jさんの兄、パワハラを受けた元社員。マスコミ取材、アポなしでも可。
なお、冒頭のように本紙で記事を書いたところ、遺族側への回答と同じ代理人の「弁護士法人わかさ(代表・若狭勝)」から、記事の内容はまったくの事実無根で、大栄カントリー及びS専務に対する名誉毀損だとして1週間以内に記事を削除しないと記事差止請求、そして損害賠償請求も準備を進めているとの内容証明郵便が来た。
さらに、大栄カントリーのゴルフ場掲示板に、冒頭写真のように文書が掲載された。
しかし、今現在、本紙は提訴されていない。