4年半の間に、110の企業や個人に対し、総額約44億円を貸し付け、平均83%(年)の違法金利を取り、返済を求める際には現役の暴力団組員が同席――このため、ついに昨年12月に貸金業法違反(無登録、高金利)で逮捕されたところまでは大手マスコミでも報じられた、その世界では有名な「コスモ・エージェンシー」(東京都台東区)の松村正雄社長(69)。
本紙はマスコミで唯一、その1審判決も今年3月に報じている。
結果は5年の執行猶予だった。
ところが、その松村氏、こちらは大手マスコミが報じたのだが、警視庁本所署は5月31日、松村氏を偽造有印公文書行使容疑で逮捕した。
具体的には、障害者などに発行される「駐車禁止等除外標章」を偽造し、障害がないのに自分の車に掲げて駐車違反で切符を切られないようにしていた容疑。
駐車監視員が、偽造品の文字の色などからその偽造標章に違和感を抱き、署に連絡して偽造が発覚したという。逮捕容疑のその日時は今年2月24日午後2時15分ごろというから、冒頭の貸金業法違反容疑で逮捕されたものの、その保釈期間中の出来事だった。
この報道を見て、本紙が気になったのは、これで松村氏、貸金業法違反の方は1審執行猶予だったものの、その容疑は凶悪で心情が悪いことから、類似犯ではないものの、執行猶予取消になるのではないかということ。とりあえず、抗って貸金業法違反の方は控訴しただろうが、5月31日の逮捕が加わり服役は時間の問題ではないかと。
では、実際の現状はどうなっているのか?