大手マスコミは一斉に11月14日、警視庁暴力団対策課が住居侵入の疑いで、「Z李」を名乗るフォロワー数が90万人を超えるX(旧ツイッター)を運営している田記正規容疑者(43)、澤口孝侑容疑者ら5人を逮捕したと報じた。
もっとも13日中に逮捕していた模様で、本紙・山岡はすでに同日中に田記・沢口両容疑者(38)が逮捕されたとXで報じていた。
それに、当局は予め逮捕することを警視庁記事クラブ所属マスコミには漏らしていたようで、全国キー局などは13日の明るい内に渋谷警察署に車で連行されて行く様子を撮影していた。
なぜ、翌14日の記者発表かは不明ながら、前記のように容疑は住居侵入に過ぎない。なぜ、大々的に報じる必要があるのか?
そこで出ているのが、「匿名・流動型犯罪グループ」(トクリュウ)の仲介・司令塔役と見てのことではないかと。
「Z李」のXでは、ホームレスへの食事支援、動物保護活動をしたり、ある時は馬主、そして詐欺被害者の相談に乗る内容がよく見られ、トクリュウの司令塔役にはとても見えない。
しかし、その一面が垣間見られる事実がある。
田記容疑者は、投資コンサルや金融業などを目的とする「Exceed And Excel」(東京都新宿区)の代表取締役をしている。
同社は、以前は「日凰」という社名だが、その時代、取締役に「村松敬泰」なる者が就いていた。
この村松被告に対し、今年5月21日、福岡地裁小倉支部で、懲役3年の実刑判決が言い渡されている。
特殊詐欺を手助けしたとして詐欺ほう助や組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)に問われてのことだ。