本紙では10月8日、鶏卵生産・販売大手「イセ食品」の元会長・伊勢彦信氏(95)が東京・六本木に所有している時価6~7億円の豪邸を乗っ取られた疑惑を本紙YouTube版で報じたばかりだが、同日付で、この自宅を所有していた伊勢氏妻の代理人弁護士宛に、譲渡担保で所有者になっている「徳川」(立川市)の代理人弁護士から、「譲渡担保権を実行する」(完全に自分の所有にするか、転売する)旨の通知が内容証明郵送であったという。
本紙のYouTubeに反発してではなく、伊勢氏側が9月末に5億円借りたとする分割利子分を支払わなかったことから、期限の利益の喪失を理由にしてのことと思われる。
しかしながら、伊勢氏側は5億円の交付を受けておらず(本紙既報のように、主犯と見られる中村龍道こと中村浩一郎氏の会社に送金)、金銭消費貸借契約書も、譲渡担保契約書も無効だとして、警察にも相談済みで、徹底して争うとのこと。
事件化するのか、それでも契約は有効として伊勢氏は豪邸から追い出されるのか? 本紙は今後の動きについても適時、報じると共に、徳川などにも言い分につき取材するつもりだ。