アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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証拠入手――中村龍道氏による「イセ食品」伊勢元会長の自宅乗っ取り疑惑

本紙では中村龍道中村浩一郎とも)なる、本紙では10年以上前からウォッチしている詐欺師と言ってもいい者が、鶏卵の生産・販売最大手「イセ食品」(東京都千代田区。2022年3月、会社更生法適用。現「たまご&カンパニー)の会長で、世界的美術品コレクターとしても知られる伊勢彦信氏(95)の東京・六本木の高級マンション(約250㎡)を乗っ取った疑惑を今年6月16日に報じている。さらに6月20日、7月9日に本紙YouTube版でも報じている(7月9日分では一部訂正)。
このマンション、時価6~7億円と見られ、伊勢氏の妻名義。
今年3月1日、「譲渡担保」を原因に、「徳川」(立川市)なるパチンコホール会社の名義に代わった。
内部資料などによると、伊勢氏の妻が徳川から5億円の借入。ただし、その5億円から金銭消費貸借契約書作成の弁護士費用や所有権移転の手数料などを差し引いた全額が、中村氏が会長の「フィリアウェルスエンターテイメント」なる会社に送金されることになっていたからだ(右下写真)。
 伊勢氏によれば、譲渡担保のことも、フィリアウェルスエンターテイメントへ送金のことも聞かされておらず、徳川への名義変更の件を知り、中村氏に問い質すと、「知らなかった。何とかする」などといいながら、その後、音信不通に。そのため、詐欺容疑も視野に、警視庁刑事部捜査2課に被害相談しているという。
ここまでの大枠はすでに既報。
今回報じるのは、事件化するかも知れないと焦った中村氏側が、某宗教法人の者と組んで画策。その過程で奇しくも、中村氏自身が伊勢氏の妻から5億円ソックリ借りた(実態は詐取と思われる)と自白していると言ってもいい書類を入手したからだ。

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