アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<ミニ情報>「ミュゼ」買収の「船井電機」社長を上田智一氏が退任

 10月2日、「船井電機」(大阪府大東市)は、9月27日付で上田智一社長(冒頭写真)が退任したことを明らかにした。親会社「船井電機・ホールディングス」の代表取締役を始め、同グループ企業のすべての役職を退いたが、その理由は明らかにされていない。
船井電機といえば、本紙でも既報のように、大手脱毛サロン「ミュゼプラチナム」を買収したものの、わずか1年ほどで売却している。
船井電機は低価格帯のテレビ販売で知られ、上場していた。だが、上田氏が代表の出版会社「秀和システム」がTOBし完全子会社化し上場廃止に。23年、持ち株会社体制に移行し、同年ミュゼを買収。
しかし、本紙既報のように、その実態は、船井電機・ホールディングスに船井電機の資産を移し、ミュゼ経営などで船井電機の資産を食ってしまった。また、その杜撰経営のなかで、反社会勢力に食い込まれた疑惑さえも出ている。
こうした疑惑のなかで、理由も明らかにされず上田氏らが退任になるなか、具体的な内容は言えないが、事件化するとの見方もある。
後任の船井電機社長には元財務官僚の上野善晴氏、代表権も持つ会長には元環境大臣の原田義昭氏(横写真。弁護士資格を持つ)が就任した。
この抜擢を巡っては、上田氏が直ではないものの、関係者が声をかけ、事情をよく知らないまま引き受けたとの情報もある。
話は飛ぶが、本紙が追及している「イセ食品」元会長の自宅乗っ取り疑惑でも、被害者側代理弁護士として原田氏が告訴。しかし、やはり結果として、被告訴人側にうまく利用されていた模様。
船井電機は「新たな経営体制で」再建を図りたいのだろうが、そんなことで上手くいくのだろうか?

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