アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「イセ食品」伊勢元会長の自宅乗っ取り疑惑で注目「中村」の、モンゴル疑惑人脈

 本紙では10年以上前から、中村龍道(冒頭右端写真。当時は中村浩一郎)なる者の詐欺疑惑を適時、報じて来ている。
当初は地元・鹿児島で母親とセットでチンケな詐欺(民事訴訟で全額賠償の判決が出ている)をしていたが、上京し、マカオのカジノホテルを買収するとしてもう少しで俳優の竹内力が騙されそうになったことが『週刊新潮』で報じられるなど、次第に話が大きくなっていた。
そうしたなか、今回、本紙が報じているのは(冒頭左端写真は総合情報誌『ベルダ』9月号記事)、一時は資産2000億円とも言われた、鶏卵生産・販売大手「イセ食品」(現「たまご&カンパニー」)元会長で、世界的な美術品コレクターとしても知られる伊勢信彦会長(冒頭中央写真。95)の東京・六本木の時価6~7億円とも言われる自宅を乗っ取った疑惑だ。
その既報記事のなかで、本紙は伊勢氏が中村氏を信じた理由として、2023年12月、伊勢氏は中村氏と一緒にモンゴルに飛び、モンゴル政府の複数の首脳を紹介された件を上げている。
 また、本紙ではすでに23年6月、中村氏がモンゴルのIR話を国会議員などに持ち歩いていたことも報じていた。
しかし、中村氏のような元暴力団組員で、詐欺師と言ってもいい人物と、常識的に考えれば、政府首脳らがつきあうわけがないことから、本紙は中村氏がモンゴルでニセ者を会わせていた可能性さえあると思っていた。しかし、結論をいえば、本物を紹介していたことがわかった。
本紙は伊勢氏がもらっている名刺を確認。そのなかにはモンゴルのオフィナー・フレルスフ大統領の補佐官、外務副大臣、駐日大使(=バヤルサイハン氏。横写真は同氏と、伊勢氏がもらった大使=昨年4月就任=の名刺)のものもあった。
では、なぜ中村氏はそんな人たちと知り会えたのか?

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