大手マスコミ既報のように、林芳正官房長官は7月20・21日と地元・山口県の選挙区(衆院山口3区)に帰郷。官房長官になって初めてのことで、選挙区内の美祢市、長門市、萩市、下関市、山陽小野田市の5市すべてで国政報告会を行った。
最も有権者が多い下関市では21日午後早くに行い、既報道では約1500人が集まったとされるが、本紙へ情報提供してくれた地元関係者によれば2000人はいたという。
それにしても、本紙はなぜこの国政報告会が実質、資金集めパーティーの可能性があるというのか、解説しよう。
参加費は1人4000円。
なぜ、国政報告会でカネを取るかというと、1人1人席があり、食事が用意されているから。ただし、政治資金法に基づくパーティーの相場2万円の5分の1の価格。
そのため、資金集めになどならないというのが一般的見方のようだ。
だが、そのカラクリについては、この7月21日に林氏が帰郷し下関市で集会をやると「毎日」が報じた際、本紙では5月31日にすでに報じているので、まずは、そちらをご覧いただきたい。
その上で、本紙はさらなる決定的と思われる証言を得たので、それについては以下に述べる。
その前に、この下関市で行われた国政報告会には、来賓として、村岡嗣政・山口県知事、林氏の「国家老」といってもいい柳居俊学県議会議長も。
「安倍晋三元首相(故人)の妻・安倍昭恵さんが後援会長を務める吉田真次衆議院議員、やはり旧安倍派の杉田水脈衆議院議員、それに統一教会の支援あってこそ当選したとも言われる北村経夫参議院議員も来てました。安倍さん亡き今、山口県は林氏の天下ですから、さすがに元安倍派でも無視出来ない。参加の有無は、一種の踏み絵みたいなものでしょう。ただし、安倍さんの『国家老』とも呼ばれた前田晋太郎下関市長はいなかったですね」(参加者の1人)