本題に入る前に、GW前後で決算シーズンは終了、そして株主総会シーズンとなった。今回の決算の特徴は「会社計画超過も、市場予想下回り、通期据え置き」という内容が多かったことだ。会社側は手堅い予想を立てるもアナリストは強気予想。しかし、結果的には会社とアナリストの中間で終わる妥当な決算。しかし、これで株価が乱降下するからたまったものではない。
アナリストには慎重な判断を願いたい。特に丸三証券や岩井コスモ証券は「買い」「A」を連発するが、その後の動きがどうなったか検証して反省して欲しいものだ。
さて、本題の仕手株動向だが、まず「エスポア」(3260。名証ネクスト)は大物投資家T氏のポストもあり、先週大幅高となった(冒頭写真)。先行きについては関係者以外分かるはずがないが、エスポアは「Jトラスト」(8508。東証スタンダード)が9%保有の第4位株主だったら、直近で売却し4・43%に低下。3月に急騰したから、売却したと言われればそれまでだが。この件は、後ほど。
他には「SDSホールディングス」(1711。東証スタンダード)、「イントランス」(3237。東証グロース)にも動きがあった。
まずSDSHDだが、6月4日のIRによると、筆頭株主である吉野勝秀氏の会長就任。そして元「イメージ ワン」取締役(監査等委員)であり、「ジー・スリーホールディングス」(3647。東証スタンダード)元代表取締役である笠原弘和氏が社外取締役に就任。ハコモノ企業関係者に仕手筋のタッグでIRが連発されるのではないか!? しかし、株価は下げ続けている。ある大株主(実際は違うが)は「わたしが責任を持つ」と言っていたようだが、どう責任取れるのか疑問だ。
そしてイントランスだが、6月7日に和徳投資有限公司が12・13%の大量保有報告書を提出。しかし、報告義務発生日は5月18日のため、意図的な提出遅延と言わざるを得ない。
以上3銘柄について以下、深堀りする。