アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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不倫に利益供与疑惑――「ナガセ」FC予備校経営会社社長の正体

 本紙では今年5月16日、「『ナガセ』FC予備校経営会社社長の不倫、利益供与疑惑」というタイトル記事を報じている。
「東進ハイスクール」も経営する受験塾大手「ナガセ」(9733。東証スタンダード。東京都武蔵野市)が高校生向けに展開する「東進衛星予備校」のFC大手社長が、人妻と不倫(自身も妻子持ち)した上、相手女性の夫が抗議すると、まともに謝りもせずに300万円で示談を一方的にいい、断ると、あろうことか、関東の指定暴力団傘下の有力組織トップから「(示談の話を)まとめちゃえば」との電話があったという。
ヤクザがタダで動くわけがないので利益供与疑惑も。
万一タダだとしても、今日日、ヤクザに仲介を頼むこと自体がアウトだろう。
詳細なこの間の経緯は、前回記事の有料記事部分を見ていただくとして、予備校とて立派な教育産業だ。
その大手FC会社代表が不倫だけでもマズイのに、さらにヤクザを使うなど完全にアウトではないか。
本紙では、相手女性の夫から告発を受け、その代表に質問状を送った。回答期限は5月24日午後6時までとしていたが、未だ一切回答も、連絡の一本もない。
それどころか、詳細は別の機会とするが、さらにヤクザを使い、今度は本紙にさえ圧力を加えるようなことをして来た。何という教育者であろうか。
そこで、ここにその者の正体を明かすことにした。
その者とは、「アイトップ」(神奈川県横浜市)なる大学受験予備校を経営する岸陽一郎氏(冒頭右写真。42)。
アイトップは他の学習塾FCも手掛けるが、メーンは前述のようにナガセの「東進衛星予備校」で、関東地区と名古屋地区で計62校を経営する大手。
アイトップなどに塾講師を派遣する「キャリアプラン」(同)という会社の代表もしており、この両社で2023年度の売上高は約46億円を誇る。
岸氏は慶應大学卒。同じく慶應大学卒の父親が1977年4月に個人で予備校、学習塾経営を開始。その後、法人化。その父が東進衛星予備校の杉田校(横浜市磯子区)校長に就いていたところ、同校がFCを開始したことから2002年4月に前出アイトップを設立。同時に、息子の岸陽一郎氏が代表に就きFC経営に乗り出し拡大して来たようだ。
また、アイトップが経営する横浜駅西口校は難解大学合格実績がFC加盟店の中でずっとトップクラス。また、アイトップが経営する東進衛星予備校で今も講師を務めるのが、タレントとしても人気の林修氏(右上写真)。「いつやるか? 今でしょ!」で2013年度新語・流行語大賞年間大賞を受賞している。
以下は、本紙が岸氏に出した質問状だ。(*質問状はすべて実名だが、一部の個人情報は伏せた)

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