「ありがとう…感謝」などのヒット曲で知られる演歌歌手の小金沢昇司(こがねざわ・しょうじ。本名同)が1月11日、地元・神奈川県内の病院で呼吸不全のために死去した。享年65とは、早過ぎるだろう。
全国紙の死亡欄でも顔写真付きで紹介されており、知名度の高さが窺える。だが、既報の通り、小金沢を一躍有名にしたのは本業の歌ではなく、無名時代の92年8月、のど薬「フィニッシュ・コーワ」(興和)のTVCMにたまたま抜擢され、「歌手の小金沢君が使っているのは」とナレーションで紹介され、「小金沢君って誰?」と話題になって。34歳の時のことだ。そして同年発売のシングル「おまえだけ」が35万枚のヒットに。NHK紅白には一度も出ていない。
それに比べれば、同じ北島音楽事務所に所属していて、「みちのくひとり旅」(81年。130万枚)などのヒット曲で知られ、NHK紅白出場14回を数える兄弟子・山本譲二(73)の方がはるかに大物だ。
その山本も、「実の兄弟のように育ってきました。ぽっかり風穴があきました。本当に寂しいです」などとコメントを出していたが、2人のことを良く知る興行師は、2人の確執についてこう漏らす。