アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(936)「インサイダー天国!? 日本」

このところインサイダー疑惑が相次いでいる。
「TAKISAWA」(旧滝沢鉄工所。6121。東証スタンダード。岡山市北区)は工作機械中堅。7月13日の取引終了後、モーター世界大手「ニデック」(旧日本電産。6594。東証プライム。京都市南区)が同社をTOBすると発表したが、すでに7月に入ってから出来高を伴い上昇していた(冒頭写真)。
特に13日だが、前述のようにニデックがTOBを発表したのは同日の取引終了後であるにも拘わらず出来高急増で大幅高だ。明らかなインサイダー疑惑だろう。
一方、7月14日の取引終了後、美術品公開オークションの企画・運営最大手「Shinwa Wise Holdings」(2437。東証スタンダード。東京都中央区)が過去最高益の決算を発表。これまた発表前の同日取引で、同社株価は出来高が突如急増し大幅高(横写真)。これもインサイダー疑惑だろう。もっとも、Shinwaはかつてはハコモノ仕手株といわれた時代もあったので、仕手筋に情報が流れたとしても別に驚きはない。
問題はTAKISAWAだ。仕手筋とは縁のない企業であることから、関係者から漏れたとしか考えられない。証券取引等監視委員会(SESC)の今後の調査に期待したい。
また、インサイダーではないが、有力株価ニュースに流される銘柄が事前に拡散されている例もある。具体的に書くとまた犯人捜しが始まるので伏せるが、この情報はSBIや楽天証券のニュースに流れるので想像つくだろう。

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