本紙では5月31日、この第一弾記事を書いている。
その際、安倍記念館の予定地は市内長府の三菱重工業予定地で、すでに3月末の段階で建設する土地購入の予算4億円を市は確保している模様だと報じた。
しかしながら、予算を確保といっても、市議会を通らないと無理だ。
ところが、その後、3月27日開催の下関市議会で、この「令和5年度下関市土地取得特別会計予算」(議案第19号)は賛成多数で可決されていたことがわかった。
もっとも、「安倍記念館建設」ともろにいうと、さすがに紛糾するので、一言でいえば、「長府一帯の風情ある町並み保存の観点から」という曖昧な理由で可決されていることがわかった。
しかも、共産党の議員からは反対意見として、「特定の政治家の記念館構想のうわさがあることも懸念される材料です!」とまで指摘されながら、賛成26名、反対6名、棄権1名だったというから、下関市議会はまともな審議がされていないといわざるを得ないのではないか。
以下、安倍氏子飼いだった前田晋太郎市長主導と思わないわけにはいかない、その市議会でのゴリ押しの経過について報告する。
まずは、この議案第19号は総務委員会で審議され、3月16日に賛成多数で通過した。
その総務委員会の議事録から注目される部分を抜粋、要約する。
実は総務委員会にさえ、この3月16日まで一切説明はなく、この日初めて、以前から要望が出ていたとしてその議案が出されている。