警視庁は6月5日、竹之内昌虎容疑者(61)を逮捕した。
容疑は詐欺。
竹之内容疑者は2021年7月~22年4月、コロナ禍で困窮世帯に給付される支援金計48万円を得たが、実際には妻に収入があり、この受給要件を満たしていなかったというもの。
大手マスコミでは、「読売」(冒頭写真。都内版)だけが報じているようだが、その際の竹之内容疑者の肩書は「職業不詳」となっていた。
だが、この竹之内容疑者、「最後の総会屋」ともいわれた元総会屋で、その世界では有名な御仁。
しかも、わが国上場企業の多くは6月下旬に株主総会を開催と、今回逮捕は株主総会シーズン直前であることから、総会に出れないように“予防拘禁”したのではないかとの見方が事情通の間ではされている。
むろん、竹之内容疑者は“元”で、現在は活動しているとは聞かない。
「だが、警察は一度目を付ければ、そんなことはお構いなく何度でもやる。大物総会屋だった小川薫(故人)などその典型で、気の毒なほど毎年恒例のように逮捕されていた。知名度の低い者をやるより、名の知れた者を何度も逮捕する方が警察としては自分らのアピールによりなるから」(当時を知る事情通)