統一地方選挙が終わり、「維新」は馬場伸幸代表が進退を懸けて掲げた「地方議員600人以上」の目標を達成。前半戦では、大阪府外の党公認の首長が奈良県知事選で誕生、後半戦では衆院和歌山1区補選も制し大躍進したのはご存じの通り。
その勢いをかって、馬場代表は、次期衆院選では野党第一党、その次の衆院選では政権交代を目指すとまでいっている。
そんななか、しかし、兵庫県明石市の市長選では維新は候補者を立てず、暴言を吐いて退任する泉房穂市長が後継指名した元市議の丸谷聡子氏(無所属)と、自民・公明推薦の林健太氏の実質一騎打ちとなった。結果はダブルスコアで丸谷氏が圧勝。
冒頭に掲げたのは、投開票を2日後に控えた4月21日夕方、JR明石駅前での林候補との3ショット。
林候補の左端は維新の馬場代表、右端は西村康稔経済産業大臣。
「この時の写真がSNSで出回り、これは何だと批判の声があがりました。それはそうでしょう。自民党候補者が特に関西では維新相手に苦戦しながらも必死でやっている時、自民党の主要閣僚が、いくらなんでも維新の馬場代表と手を握るかのようなこの態度は何なんだと!」(地元の自民党関係者)
西村氏、明石市の出身で、選挙区は同市を含めた兵庫9区。
また、前出の泉市長の暴言は自民党市議に向けられたこともあり、西村氏、これまでは市長選への関与を避けて来たが、今回は自分の求心力を保つためにも林候補を全面的に応援していた。