本紙では4月6日、賃貸アパート大手「レオパレス21」(8848。東証プライム。東京都中野区。宮尾文也社長=冒頭写真)の抱える2億5000万円架空債権(架空貸付金)と、「メンテナンス委託費」に関する2つの疑惑に関する告発を、証券取引等監視委員会(SESC)が受理した模様だと報じた。
あくまでこの時点では“模様”だったのだが、受理されたことは間違いないことが判明したので改めて報じる。
そして、間違いない証拠として、SESCから告発者へ受理になったことを伝える文書を、以下の有料記事部分に転載する。
レオパレス21といえばこの3月、環境省などから廃家電不適切処理で勧告を受けたことは本紙でも報じたが、その際、本紙ではこの件はもっと奥があり、家電リサイクル法に抵触しないようにするため、「セカイズ」(愛知県岡崎市)なる会社に7年間だけでも約30億円を「メンテナンス委託費」名目で迂回して支払っていた疑惑を報じていた。
なぜ、SESCはこの2つの件で受理したかというと、どちらも「有価証券報告書の虚偽記載」の疑いがあるということだ。
しかも、この2点とも、長年に渡り処理を行っていたことから、SESCの調査結果次第では、今後、大がかりな有価証券報告書の訂正があり得るかも知れない。