本紙でも既報のように、民族派団体「一水会」元代表で作家の鈴木邦男氏が1月11日病死した(享年79)。
そのお別れ会が、一水会主催で、3月23日午後6時から8時まで、「日本プレスセンター」(東京都千代田区)であり、10階ホールで献花の後、9階で故人を忍ぶ食事会があった。
本紙・山岡も献花の方だけやって来た。
その前には、縁のあった著名人があいさつを行った。
一水会の現代表・木村三浩氏に続いてあいさつしたその著名人とは鳩山由紀夫元首相、鈴木宗男参議院議員(維新)、社民党の福島瑞穂党首(参議院議員)、評論家の佐高信氏といった具合。
鈴木氏が作った一水会は広義では「右翼」ながら、「新右翼」で、既存の親米で共産革命阻止のためには自民党はむろん旧「統一教会」でもヤクザでも誰とでも組むのではなく、反米で、いわゆる革新系といわれる団体や人とも交流があった。あいさつに立った人の多様さからもそれはわかる。
なお、帰り際には参加者全員に一水会の機関紙「レコンキスタ」(追悼特集号。3月1日号)と共に、鈴木氏主演の映画「愛国者に気をつけろ」(中村真夕監督。2020年)の紹介雑誌と共に、著書『新右翼【最終章】〔追悼復刻版〕』(彩流社)が渡された。
この著書は「新右翼」と鈴木氏の生き様が実によくわかる内容で一気に読んでしまった。と同時に、本当に大変貴重な方が逝ってしまったんだとつくづく思った。