プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。
≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は27,385円と、前稿比+51円(※前項比▲810→ +217→ +474→ ▲60→ ▲158→ +162→ +126→ +830→ +433→ +146→ ▲261→ ▲1292)の下落となった。※1月4日は25,662円。
週末土曜日にかけては、ドイツ銀行への不安から一時的に下げる局面があったものの、日経平均CFDは27,400円と戻っており、週末になにか事件が起こらなければ、週初の月曜日は強く始まりそうだ。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,955Pと先週比-4P安。
米国のNYダウは、週間で+376ドル高となる32,238ドル(※前稿比▲48→ ▲1481→ +574→▲1010→▲42→▲52→+602→▲927→+672→+428)と金融危機の中、上昇。
ナスダック指数は、週間で+193P高の11,824Pと(※前稿+492)上昇した。直近最安値は2022年10月13日の10,089P。昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の最大下落率は、-37.8%のドローダウン。
今週は、筆者の売買履歴を通じて相場の振り返りをしつつ、来週からの相場のストラテジーを組み立てたい。
まず月曜日。
UBSによるクレディ・スイス買収 、「これで金融不安が収まるかどうか?」については確信が持てなかったが、「三菱UFJ」(8306)が3月14日の急落時の最安値近辺にまで落ちて下げ渋っていることに気づく。翌日は祝日で買うのは勇気がいるが、筆者の全体ポジションがそんなに大きくなかったこと、また損切りしやすい位置であることから、同社を大きめに購入。 危うい気配を感じたら「先物でヘッジポジションを持てばいいや」と軽く考えていた。すると日経平均は、安値となる-388円安の26,946で引けてしまい、分の悪いギャンブルになってしまった。
そして案の定、場が引けた15時30分頃からすごい急落になる。「まじか、やってしまった」。PM15:15からPM16:30までは先物の売買ができない。
一気に26,645円まで下がり、これは大きなミスを犯してしまったことを確信していた。
しかし、欧州時間になると意外にも上がり始める。これってクレディ・スイス以外には金融不安になりそうな絵柄がなかった、ということか!?
米国がオープンする時間までに、日経平均CFDは+600円高に。そして、祝日である火曜になると、月曜日で+-ゼロラインに。まじかよ。
そして祝日の火曜日。
みんな大好きWBCが始まると、日経平均のCFDが弱含む。メキシコに-3点差なのは関係ないよね!? 円高もあったが、特に日本市場だけ影響が大きいような。ここで筆者ははっきりと「このタイミングで、先物買った方がいいやつだよね」と感じるが、休日を堪能したい気持ちも強く少しだけ(1枚)購入。そしてなんと野球は、メキシコにサヨナラ勝ち! すると先物も上がりだすが、これもまさか!? 関係ないよね!?
水曜日。
万を持して「エニーカラー」(5032)、「大日本印刷」(7912)、「三井住友FG」(8316)、三菱UFJFG」(8306)を購入。「エニーカラー」は5510円で購入したが、来週にホロライブを運営する「カバー」が上場し公開価格でPER30倍の評価。そう考えれば同社のほうが決算数字が圧倒的に良いため、最低でもPER30倍となる6,000円は越えると考えていた。「大日本印刷」(7912)は、自社株買い期間中だったことと水曜日の朝に弱含んだため購入。
そして「三井住友FG」(8316)、「三菱UFJFG」(8306)は、思いっきり高値で掴んでしまったが、それまでの売買が上出来なのでまぁドンマイ。ハイイールド債の価格がまったく急落する兆しがないから、現在は金融危機ではなく落ち着けば上がるものだと考えていた。
そして木曜日。
夜にFOMCがあるため先物画面を確認したら、買い建ての玉があってビックリ。一瞬、頭が混乱するも、火曜に買っていたことを思い出す。利が+37万円程度乗っていて幸せ。小ロットで買うと忘れてしまうのは年のせいか。
そして就寝前にFOMCポジションの構築をする。結論は、両建てにして、それでもなお先物売りポジをやや多きくしておくこと。これはポジションが大きくなっていることのヘッジであり、基本的には無風で終わるかと思っていた。ところが市場は、パウエル議長の「年内の利下げは想定していない」に反応して下に。おいおい、それは議長さんなんだからそういうに決まってるじゃん。先物の玉は、木曜日の朝イチに買い玉も、売り玉も返済して少しの利益となった。