アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<記事紹介>「日立は私たちに”原発漏水”を下水道に捨てさせた」(『週刊文春』3月16日号)

 今、発売中の『週刊文春』が、「日立製作所」(6501。東証プライム。東京都千代田区)の教育訓練用原子炉があった「王禅寺センタ」(川崎市麻生区)で起きた”原発漏水”について、当時の警備員の告発記事を3Pで報じている。
本日は東日本大震災発生からちょうど十三回忌。
あの巨大地震で福島原発は電源喪失し炉心融解した。
この福島原発事故により、我々は政府や東電の無責任、隠蔽体質を、そして原発は「トイレなきマンション」であることを痛感し、原発廃止の方向に舵を切ったはずだった。
ところが、岸田政権では再び原発推進へ。
福島原発の処理水は保管タンクが一杯になるということで、今年梅雨明けには海へ放出開始するとして工事を進めている。また、控訴審で「活断層ではない」との逆転判決が出て志賀原発(石川県。北陸電力)が再稼働することに。政府方針にまさに機を合わせて忖度したのでないかと思わないわけにはいかない高裁裁判官の豹変ぶりだ。
そんななか、『週刊文春』が10年近くも前の警備員の告発を取り上げたのは、電力会社も、役所も自分らに都合が悪いことは、福島原発事故後も相変わらず平気で嘘をついていると思われるからで、何ら反省も、被害者の痛みも感じない彼らの「安全」との言葉など信じられるわけがないではないか。
本紙がこの記事を取り上げるのは、今回の告発には漏水当時は「日立セキュリティサービス」、現「ALSOK昇日セキュリティサービス」の労組委員長・小又寛氏も深く関係しているから。本紙では、「ALSOK」(2331。東証プライム。東京都港区)に関しては残業代不払い問題で、日立に関しては「経団連襲撃事件」元実行犯の警備員に対する差別発言で、2度に渡り告発してもらっている御仁だ。

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