アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「清水建設」がかん口令敷く怪事件――社員コロナ死のクラスター現場で

本紙は20年4月、最大手ゼネコン「清水建設」(1803。東証プライム。東京都中央区。井上和幸社長=下右写真)の社員だったI氏(享年56)が新型コロナに罹り死去したことを詳報した。
新型コロナが発生した初期段階で、まだ十分な知識がなく、体制も整っていないなどの点もあったとはいえ、本紙がその件を連載したのは、清水建設は社員の健康、生命よりも、発生の事実を伏せることを優先し、その結果、最悪の結果を招いた可能性もあると判断したからだった。社員に対してさえそうなのだから、下請け社員だったらもっとひどい扱いを受けていたのではと思わざるを得ない。
そのI氏がクラスター感染したのは、東京都港区の地下鉄「虎ノ門」駅にほど近い現場の現場監督をしていてだった。
同現場では、3つのゼネコンが担当を分け、地上64階建2棟、同54階建1棟の高層ビルなどを建設していた。清水建設はメーンの64階建と54階建(冒頭写真)を担当している。
そして、I氏の死去の翌年にも同現場では大規模なクラスターが発生している。
I氏の死去から約3年――。
関係者によれば、クラスター発生で工事が止まったこともあり、工事は遅れており、清水建設の担当する高層ビル2棟も、メーンの64階建は完成も、54階建の方はまだ工事は続いている。
今回、怪事件が起きているというのは、その54階建ビルの方だ。

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