アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(916)「豊田一族と複数の自動車関連上場企業株物色する中国系仕手筋」

1月末、「トヨタ自動車」(7203。東証プライム。愛知県豊田市)の社長が4月1日から、豊田章男氏(66)から、佐藤恒治執行役員(53)に交代するとの発表があったのはご存じの通り。14年ぶりの交代で、豊田氏は代表権のある会長に就任するという。
この報道のなか、トヨタが日産を大きく引き離して世界一となった立役者である奥田碩元会長(90)への言及がなかったことは不可解だった。豊田創業家以外が目立ち過ぎるのはよくないのか?
そのトヨタ、時価総額で「テスラ」に大きく引き離され、「中国BYD」に猛追されており、時価総額世界2位の座が怪しくなって来ている。
それはさておき、トヨタ自動車創業者は豊田喜一郎氏で、本家に当たるが、初代社長は、豊田佐吉氏の娘・愛子氏と結婚した豊田利三郎氏だ。昨年にも書いたが、その利三郎氏の孫が豊田美佐子氏で昨年6月、合成樹脂の自動車内外装部品の「イクヨ」(7273。東証スタンダード。神奈川県厚木市)の社外取締役に就任。そのイクヨ筆頭株主で32%以上保有する「日東」は中国系といわれている。ペーパーカンパニーで、今はシンガポールの投資家に流れているという。そして、この美佐子氏は「豊田TRIKE」という自動車関連ベンチャー企業の代表に就いているが、同社の所在地は「東京機械製作所」を買い占めた、あの「アジア開発キャピタル」(9318。東証スタンダード。東京都中央区。特設注意市場銘柄指定)と同じ。
このイクヨ関連のことは、この連載で昨年7月に取り上げており(ただし、注目の中国人監査役はその後の昨年11月届け出で辞任)、以上は前置き。
こういう背景のあるイクヨに新たな動きが出て来たようだ。といっても、今回はイクヨの主要取引先に関してだが。

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