アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(319回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(2月20日~2月24日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は27,513円と、前稿比-158円(※前項比+162→ +126→ +830→ +433→ +146→ ▲261→ ▲1292)の下落だった。※1月4日は25,662円。週末土曜日にかけては、日経平均CFDは27,509円と横ばいだ。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,992Pと先週比+5P高。
米国のNYダウは、週間で-42ドル安となる33,827ドル(※前稿比▲52→ +602→ ▲927→+672→ +428)と2週続けて若干のマイナスに。
ナスダック指数は、週間で+69P高の11,787Pと小幅上昇。2022年12月29日には10,207Pがあり、直近最安値は2022年10月13日の10,089P。昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の最大下落率は、-37.8%のドローダウン。

さて、簡単に筆者のトレードをご紹介しながら、先週の振り返りをしたい。先に言わせていただくと、結果的には最低トレードが含まれているが致し方ない結果か!?

月曜日。
朝、寄り付き前から日経平均が謎下げ。200日線が27,250円であることを確認し、そこまでは下がらずリバウンドしたことから、「米国のCPI消費者物価指数の発表を明日に控えて、まだBOX相場なんだな」という気持ちを強くする。
期待の「ENECHANGE」(4169)は、多少上がるも、結局上がり切らず。この時点で「買うならEV事業の収益化の結果がみえてくる2Q後か3Q前なのかな」と考えてしまっていたのが、結果的に大凶となった。そのまま、NY市場開始前には先物が謎に強くなる。

火曜日。
朝イチに筆者は、日経平均先物を27,685円で空売り開始。これはBOX(27250円~27800円)圏の上限に株価が位置していたこと、また夜の米国CPIを前にした不安感から下がる可能性を感じていたこと、そして資産の保全のために行った。結果的には、CPI発表直後に狼狽売りをするはめになり薄利で終了。これはまぁ良かった。
問題なのは「ENECHANGE」。朝イチから弱い気配だったため、こちらも薄利で撤退した直後から上がり始め、なんと+16%を越える上昇に。実は1万株保有していたため、200万円はプラスだったのに。
大きな失敗となったが、最近の筆者はこういったアクシデントに動揺せず、また精神的にもダメージを受けなくなった。

そして水曜日。
CPIの結果(※ほぼコンセンサス並み)にも動揺をみせず、日経平均株価がBOX圏の高値だったため、日経平均先物の打診売り開始。筆者はそもそも木曜日のPPIに注目していた。この玉を27,460円で買い戻すことができ、利益を出せた。
そして水曜日に筆者が買ったのは3銘柄。売ったのは2銘柄だ。
まずは「アウトソーシング」(2427)。同社は人材派遣の大手であるが、前日に本決算を発表して当日は朝からストップ高気配になっていた。ただ、筆者は寄りそうな気配を感じてストップ高で買い注文を入れた。同社は、不適切会計の問題や下方修正があったため、まだ市場の信認を得られていない。それが弱い株価推移を生んでいるが、現時点でも割安水準に位置すると筆者は考えており、1500円ラインへの復活を期待したい。
次は「FPG」(7148)。決算翌日にストップ高になったにも関わらず、半値押ししたので打診買いを入れた。業績や配当利回り含めて、文句なしだと感じている。
最後は「東京電力」(9501)。これは、春に原子力規制委員会による柏崎原発の措置判断が下される可能性が高いから、追加で購入した。
そして売ったのは「酒井重工業」(6358)。決算が普通すぎたためだ。ただ、米国のインフラ法案での業績貢献は確実だと思っているので、また買い直すつもりだ。「すかいらーく」も売っている。また優待目的で買うだろう。最後に「ANYCOLOR」は半分売ったのち、すぐに買い戻している。アホだ。

木曜日。
「アウトソーシング」がおとなしい値動きだったので朝イチに買い増し。
そしてこの日は「ENECHANGE」株の下げが止まらなくなる。この展開だと、仮に筆者は保有してたとしても売れなかったかも。
そしてPM10:30。米国の「卸売物価PPI」が発表される。筆者は先物売りから入り、すぐに買いに切り替え、なんとか+1万円。まぁ、これだけ利上げ予想が変化して上がってきているのに、米国市場は強くて頼もしい。

金曜日。
「週明けアメリカ市場は休場か…」。こう考えた筆者は、朝イチから、日経平均先物3月限を空売り開始。ところがこれが踏まれて損切り。また、PM16:30からも空売りで入って負け。そして夜。米国市場が開始すると、また弱い気配だったため、空売りで3回目入るも就寝中に刈られて全敗。3戦3敗となって、今週の先物取引のトータル成績は、少しマイナスとなってしまった。まぁ、先物は、買いの資産を守るために行っているので致し方ない。
しかし、こういう景気敏感株の地合いが悪い相場はグロース銘柄ではなく、低PERで高配当の株が上がりやすい。このところ上昇が続いていた「新日鉄」しかり、海運株しかり、商社株もそうだろう。筆者の「アウトソーシング」、「FPG」も、この流れにのって上昇してほしいものだ。

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