アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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正義の味方を装った「債権回収屋」にご注意――詐欺被害者が殺人事件共犯者にも(2)

 報告が遅くなったが、広島県警は2月13日、強盗致死容疑で、今泉俊太(32)、伊藤圭亮(28)、それに女性5人の男女計7人を再逮捕した(15日までに全員身柄送検)。
この(1)の記事で述べたように、被害者は広島県海田町の男性(71)。今泉・伊藤両容疑者は「債権回収屋」。残りの女性5人は、そもそもは被害者とされる男性に投資した県内の主婦などだが、昨年5月ごろに配当が止まったことから、詐欺の可能性を疑い、SNSで知り合った今泉・伊藤両容疑者に債権回収を依頼した。
ところが、今泉・伊藤両容疑者を同席させたところ、両容疑者は話し合いではなく暴行に及び、現金11万円を奪い、死亡させたとされる。その後、今泉・伊藤両容疑者は暴行現場の広島から、被害男性の遺体を車で埼玉県の方まで運び遺棄したとされる。
 (1)で既報のように、男女計7人はまず監禁罪で逮捕。その後、今泉・伊藤両容疑者と女性2人は1月23日、死体遺体容疑で再逮捕されたが、4人共2月13日に起訴に。そして同日、今度は5人の女性全員も強盗致死容疑で再逮捕されていた。
女性の言い分が正しければ全員、そもそもは投資詐欺の被害者のはず。それも全員、ごく普通の主婦らだったはずが、弁護士でなく、「正義の味方」を謳う、実際には反社会勢力の輩に、取り分の4割渡せば手っ取り早く債権回収してもらえると安易に頼んだ結果、実質、殺人の共犯者にされてしまったのだから本当に恐ろしい話だ。
前回も述べたが、彼らに頼むのはそもそも非弁行為で違法。くれぐれも、そんな連中に頼まないように。

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