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反メガソーラはポーズ!? 汚職前市長の”後継者”が独断で交らした「確約書」(静岡県伊東市)

同じく伊豆半島東部に位置し、人口は熱海市の2倍もいてやはり観光地、リゾート地として全国的に知られる静岡県伊東市--。
その伊東市の佃弘巳前市長(冒頭左写真。75)が、贈収賄事件で逮捕されたのは18年6月のことだった。
本紙でも当時、徹底追及した「岡本倶楽部」事件。この岡本倶楽部のグループホテル「伊東マンダリン岡本ホテル」の跡地を、伊東市は競売で落とした地元の産廃業者から2億500万円で購入した。当時、佃氏が市長で、購入した見返りに1000万円を受け取った収賄容疑でだった。
佃氏は上告を断念し2019年8月、懲役2年、追徴金1300万円の実刑判決が確定し服役している。
逮捕されたのは、東京は新宿歌舞伎町で。
同地で開催された格闘技イベントを観戦するために来ていて、それは指定暴力団と懇意故のことで、当時、「ヤクザ顔負け」の伊豆の汚職市長とまで報じられたものだ。
その贈収賄事件に関しては、検事が自分の手柄を大きくするために、実際は「背任」であるところ、強引に「贈収賄」に仕立てた重大疑惑もあるが、ここでは立ち入らない。
この佃氏、伊東市長を務めていたのは2005年5月から17年5月までの12年。3期限りで退任し、後継者に選んだのが小野達也現市長(冒頭右写真。59)だった。
贈収賄事件後、小野市長は佃氏の退職金5400万円全額を返納させている(20年9月末)。実際、現在は犬猿の仲のようだが、地元事情通は「小野氏は地元の最大実力者だった佃氏を手本に県会議員をやって来た。その汚職体質もそっくり見習って来ている」と断言する。

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