本紙が、私的指名手配といっていいこの連載を始めたのは2017年3月1日のことだった。
その第一弾記事で登場してもらったのは村上正氏(68)。
その当時は国内で、香港の石油関係の仕事や、コインランドリーの設備工事の話を持ち出し、旅費代名目などで詐欺し、香港を拠点にしているようだと報じていた。
それから約5年半。
本紙の元に、この村上氏の近況が入って来た。
何と現在、アラブ首長国連邦のドバイにいるという。
冒頭に掲げた村上氏のパスポートと、本紙の5年半前の記事の運転免許証の顔写真は、髪型が違い、顔写真だけでは同一人物かよくわからない。
だが、生年月日は同じだし、他の情報からも、同一人物であることは間違いない。
そして、現在もドバイで日本人相手に詐欺話を持ち掛けているという。
さらに興味深いのは、ドバイ現地では、日本人女性とタッグを組んでいるというのだが、その女性は、本紙で以前、事件屋連中によるある企業乗っ取りを報じた際、これまた、それに絡んで詐欺を働いた首謀者と見られるのだ。
まさに「類は友を呼ぶ」ということだろう。
なお、本紙でも何度か報じているようにドバイを拠点にした日本人詐欺師は多い。併せて、ご注意を。
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