アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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大阪府豊能町で起きた遺産相続に絡む不審死、所在不明――40億円以上の遺産、事件屋の存在(2)

 大阪府豊能郡豊能町の約40万㎡という広大な土地を遺産相続した2人の兄妹、S子の方は09年2月に自宅浴槽内で溺死、K氏は19年5月に急性アルコール中毒(肝硬変)で死亡。この間、K氏の妻子の不審な行動もあり、結局、そのすべての土地がまったく赤の他人である「金野」なる事件屋の所有になっていることを前回、8月6日にレポートした
今回、追加で報告するのは、この金野氏に目を付けられたのは約40万㎡の土地を所有していた浦上一族だけでなく、同じく豊能町において土地を所有、そしてマサ土採取権利を持つM氏も狙われ、いろいろ嫌がらせを受けている事実が判明したからだ。
しかも、このM氏とのトラブルのケースでは、前回記事で金野氏が手に入れた土地の一部は「H住建」のメガソーラ施設(冒頭写真)として利用されているが、その土地などに不法投棄問題が発生するなどしているのに豊能警察署がまともに取り合わない疑惑が出て来ている。
それどころか、豊能警察署は、前出S子の不審死、また前出K氏が同じく自宅浴槽で溺死しかけたことがあったのだが、何ら捜査してなかったなどの疑惑も浮上して来ている。
そうかと思えば、金野氏は、豊能町役場が起こし1997年に発覚したダイオキシン汚染問題にも関わっていたことも前回述べたが、この件で現在も不可解な処理費用が計上されている事実も明らかに。金野氏と大物政治家の関与も指摘され、この不審死などの件の背後には、政治利権も見え隠れするのだ。
何しろ、金野氏が豊能町で広大な土地を手に入れている狙いのなかには、「大阪府が夢洲への誘致を進めている統合型リゾート(IR)に関する埋めたて利権のため」との見方もあるのだ。
実際、M氏の持っていたマサ土採取の権利を、金野氏はこういう方法で手に入れているという。
横に掲げたのは、不審死などの疑惑が出ている浦上一族がそもそも経営していたその名も「浦上」なる砂利採取などの法人登記簿。
その代表に浦上一族に代わり令和2年(2020年)以降、金野氏1人だけが就いていることがわかる。
「このマサ土の採取権利は、そもそもは豊能町ではM氏の会社だけが持っていたのです。ところが、隣の土地所有者ということで交流があった浦上家側が『一斎』なる会社でM氏に共同事業を申し込み、その権利を取得した上で、M氏を一斎から排除。2010年、『浦上』がこの一斎を吸収合併しているんです」(地元事情通)

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