アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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大阪府豊能町で起きた遺産相続に絡む不審死、所在不明――40億円以上の遺産、事件屋の存在

 この重大疑惑が発覚したのは、大阪府外に住むU氏(40代)が、長らく音信不通だった両親の安否を確認するため、2018年11月29日、大阪府豊能郡豊能町役場で戸籍謄本を取ったところ、彼の父親であるK氏が死亡していたことを知ったのが契機になっている。
元々、父・K氏は採石等が盛んな大阪府北部のこの豊能町に広大な土地財産(推定32万㎡。40億円以上とも)を所有していた資産家。そして、無償でその土地の一部を地域の者に貸すなどなかなかの人格者だったという。
その父・K氏が死亡していたにも拘わらず、いくら疎遠にしていたとはいえ一族側からU氏には一切の連絡は無かった。そして、財産分与の話も無かった。
それでも人伝に知り、父・K氏の死に不信感を持ったU氏、独自に調べてみると驚くべきことがわかったという。
すべての土地財産が「金野」なるまったくの他人の名義となり、一部はさらに転売に。また、関西不動産大手「H住建」の大規模太陽光発電施設(右写真の黄色マーカー囲み部分)に利用されるなどしていたのだ。
この金野氏を知る者によれば、彼はバブル時代から不動産業を営む反面、「地面師」として有名だったという。そして、この豊能町の広大な土地にも目を付けていたようで、すでに1999年には後見人的立場でU氏の祖母にも接近していたようだという。
そして2003年、その祖母の死去により、息子の前出K氏と、叔母のS子に財産が相続された。だが、この相続に何と前出・金野氏が関与。相続権を持つK氏とS子氏は、金野氏に騙されて委任状を書かされていたという。

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