昨年11月11日、警視庁は、東京都渋谷区神宮前の約160平方メートルの空き地を、偽造された書類を法務局に提出し勝手に移転しようとしたいわゆる地面師詐欺事件で、東京都江東区の職業不詳、三木勝博容疑者(冒頭写真。65)ら3人を偽造有印私文書行使などの容疑で逮捕した。三木容疑者が主犯格と見られる。
その後の12月2日、3人は詐欺容疑で再逮捕されている。都内の不動産会社にこの他人の土地購入を持ちかけ、現金と小切手で計約2億4000万円を詐取したとされる。
この三木容疑者、住宅大手「積水ハウス」(1928。東証1部。大阪市北区)が約55億円の被害に会い、世間を騒がせたあの地面師詐欺事件にも関与したとして18年11月、偽造有印私文書行使容疑などで逮捕。その際、本紙でも三木容疑者のことを報じている。その後、三木容疑者は詐欺容疑で再逮捕されたもののこちらでは不起訴になっていた。