アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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五輪汚職事件契機に浮上――高橋「電通」元専務が16億円“利益供与”をOKしていた!?

 本紙では2018年2月に、「無罪確定の電通ワークス事件だが――浮上した電通側の16億円“利益供与”疑惑」なるタイトル記事を報じている
詳細は同記事をご覧いただきたいが、2013年末、「電通ワークス」なる「電通」の子会社が、LED(発光ダイオード)照明の架空取引を持ちかけられて約56億円の被害に会ったという詐欺事件が弾けた。
もっとも、電通ワークスはLED照明のメーカーではない。電通の社会的信用と資金力をバックに、当時、長持ちし消費電力が少ないLED照明が出て来て間もなかったので、ブローカー相手に大手企業など大口の照明器具利用者に販売して仲介手数料を取ろうという安易な発想から始まったようだ。
そして案の定、そこには反社会勢力も介入。しかも循環取引となっていたところ、電通ワークスがブローカーに前金で発注額の30%も払っていたものだから最後はその前金を持ってドロンする奴が現れ事件化。
しかし、裁判の過程で電通側も循環取引とわかっていたことが判明。これでは一方的な被害者のわけがなく、警視庁組織犯罪対策4課は威信をかけて捜査したものの、主犯は皆、無罪になっている
冒頭で紹介した記事は、その電通ワークス事件そのものではなく、このLED発注の商流のなかで、実に16億円の支払いを受けられなかった上場企業があった。しかも、その上場企業「F」の背後には反社会勢力がいると見られる。ところが、電通ワークスは何ら支払い義務はないのに、2011年2月26日、その「16億円全額を支払ってあげ、しかもその最終OKを実質出したのが、今回の紳士服大手「AOKIホールディングス」(8214。東証プライム)との贈収賄事件で受託収賄容疑に問われている高橋治之容疑者(78)だとする証言が出て来ているのだ。
どういうことか?

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