アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

なぜ、安倍元首相死亡の病院会見に「統一教会」系記者が出席し質問したのか?

本日、別件取材で知り合いの記者に会ったところ指摘され、興味深い事実と思ったので報じる。
その事実を指摘したのは、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)問題に詳しい紀藤正樹弁護士(冒頭写真)。
安倍晋三元首相は7月8日に銃撃され死亡。これを受け、搬送先の奈良県立医科大学附属病院は同日午後6時過ぎから記者会見を行ったが、その会見に「世界日報」の記者も出席し質問を行っていた。
そのことは、記者会見時の映像が複数ネット上にアップされているのでその気になれば簡単に確認できる。
ここに転載したその記者会見ノーカット動画。その20分41秒付近をご覧いただきたい。確かに、「世界日報」を名乗った記者が、安倍氏の治療処置の規模につき質問し、これに対し、福島英賢教授は詳しい人数は数えていないが最初は10人、後に20人体制で行ったと答えている。
世界日報は統一教会を母体とする1975年創刊の保守系新聞。同じ統一教会系米新聞「ワシントン・タイムズ」と提携している。1983年には、当時の編集長らが統一教会色を薄めようとしたところ、これに反発した「国際勝共連合」理事長らが世界日報事務所に押しかけ社内占拠、社員を監禁・暴行する事件が起きている。それ以降、以前以上に統一教会色が強くなったとされる。
今回の安倍氏死亡事件に関して同紙では、教団への恨みと安倍氏襲撃との間にはあまりに距離があり、ネット上の“歪んだ情報”が山上徹也容疑者を犯行に向かわせたとして、東国原英夫氏の「どう考えても逆恨み、妄信(もうしん)、勘違い」、橋下徹氏の「この特定の宗教団体と安倍さんとの関係がネット界隈で、あることないことが言われている」との発言をわざわざ引用している。
山上容疑者はかなり前から統一教会を恨み情報発信などしていたようだから、今回の事件後ほどなく山上氏の名前が出た直後、統一教会との関りが注目されることは統一教会側もわかったと思うが、そんな状況のなか、なぜわざわざ世界日報記者が病院会見に出席、そして質問までしたのか? いろんな解釈が出来ると思うので、あえて取り上げた次第だ。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧