アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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千葉の大手医療グループ「心和会」の経営危機にダメ押しした不動産会社の正体(続き)

 前回記事では、千葉県で複数の病院や老人保健施設などを経営している医療法人社団「心和会」(四街道市)が経営危機にあるとされるが、それは荒井宗房理事長が大きな利益を求めて安易に不動産転売に手を出したためで、その経営危機をダメ押ししたと見られるのが、荒井理事長がオーナーで元代表の「荒井メディカルグループ」(東京都中央区)が、「AQUA RESORT」(東京都八王子市。佐藤裕樹代表)と医療用ビルで儲けるべく共同事業契約を結びトラブルになったためではないかとその具体的な内容を報じた
その際、その共同事業契約を結んだ当時の荒井メディカルの代表は「堀内昌人」なる者だが、この堀内氏、共同事業契約前からAQUAの佐藤氏とビジネスパートナーだったとの情報もあると述べたが、それ以上の具体的な情報はなかった。
ところが、その後の取材で、なぜ、佐藤氏と通じるような堀内氏が、心和会側の荒井メディカル代表に就けたのか、有力な情報が入って来たので追加報告する。
この堀内氏、「ActOne」(アクトワン。東京都中央区)なるそもそもはテレマーケティングを行う会社の代表をやっている。2015年10月に設立され、現在も企業信用調査会社にデータがないような零細企業のはずだが、そのアクトワンは2017年8月、東京はJR「亀戸駅」にほど近い鉄筋コンクリート造地下1階、地上7階建ビル(1993年竣工)を購入している。その額は土地込みで約25億円と見られる。
それから2年後の19年6月、このビルは総合健診センターやメディカルフィットネス、スキンクリニックなどが入居する主に富裕層向けの医療用ビルに改装された「江東メディカルセンター」に生まれ変わり(冒頭写真)、グランドオープンしている。
これに尽力したのが心和会。
堀内氏が荒井メディカルの代表に就いたのは19年5月。つまり、堀内氏と心和会側はそれよりかなり前から協力関係にあったのだ。

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