アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

菅首相・河野ワクチン担当相(当時)らへの指南役のコロナワクチン違法接種疑惑(下)

 この連載(上)で、熊本県熊本市に本部を置く「桜十字グループ」という一大医療系グループ代表で、また21年5月には菅義偉首相(当時)や河野太郎コロナワクチン接種推進担当相(当時)らに首相公邸で会いコロナワクチン接種指南をするような西川朋希氏(冒頭右写真。45)に、コロナワクチン違法接種疑惑が出ていること。
それは桜十字グループに属する東京都内の美容整形外科で行われ、桜十字病院へ国から支給されたワクチンを流用、また当時は一般人の接種は高齢者のみに限られていたところ接種してあげた相手は50代の者もおり、2重に違法だった可能性が高い上、病院以外の別の事業で便宜を図ってもらうなど私益もあってのことと思われなおさら悪質ではないかと報じた。
この重大疑惑は首相公邸で指南してもらった後(1カ月ほど)のこととはいえ、こんな重大疑惑を抱かせる者を首相公邸に呼ぶ菅首相(当時)らも、いくら麻生太郎副総理(当時)の甥っ子の紹介とはいえ脇が甘過ぎるだろう。
今回は、その重大疑惑につき具体的に解説する。
本紙が得た情報を総合すると、この違法接種(闇接種)は「MET BEAUTY CLINIC」(東京都港区)で行われていた。
もっとも、コロナワクチン接種は国の感染事業対策で、ワクチン接種を行う医療機関は国や自治体と委託契約を結ばなくてはならないがMETは結んでいない。だから、ワクチンを入手できないはずなのだ。
 では、コロナワクチンをどこから入手していたのか?
「桜十字グループ東京本社が港区の城山トラストタワーにあるのですが、熊本や福岡の桜十字病院がワクチン接種の委託契約を結んでいてワクチンを支給されていますので、その一部が同タワーに送られ、当初はそこに西川・桜十字代表の妻(MET経営の医療法人社団『天翔会』理事でもある)が、その後は齋藤英樹MET事務局長が保冷バックを持って受け取りに行っていました」(関係者)
そして、METは美容整形外科で芸能人など有名人も利用していることから、一般人の目に止まらないように表口とは別に裏口、VIPルームがあるところ、そのVIPルームで天翔会理事長で医師の堀江義明氏が接種していたという。なお、この堀江氏は横に掲げた著書を出し話題になったことも。
この疑惑が事実なら天翔会、堀江氏はむろんだが、桜十字グループ、西川代表も問題であることはいうまでもない。
なぜなら、コロナワクチンは国の感染事業対策として我々の税金で購入され、支給されているだけに、どこで、誰が接種したまで、国に報告することが義務づけられている。そして繰り返すが、委託契約を結ばないクリニックに“流用”することなど許されない。
ということは、国に上げる報告書を桜十字(西川代表)は偽造している可能性がある上、METへの“流用”は詐欺ないし窃盗罪などに抵触する可能性も出て来るからだ。
本紙がこの疑惑を少なくとも信じるに足るとして報じるのは、関係者の証言に加え、以下のような物証もあるからだ。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧