アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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NHK「半グレ」特集登場幹部と親交――琵琶湖畔倉庫不法占拠。大麻製造工場か

 警察庁の発表によると、8年連続で大麻事件摘発者数は増加し、2021年は5482人。内20代以下が7割を占めるという(冒頭写真=「日経」3月24日夕刊)。
半グレなどの資金源になっている上、「半グレ」の背後に暴力団がいるケースも少なくない。また、大麻から覚せい剤など他のより強い薬に走るケースが多いだけに当局は取り締まりを強化している。
そんな状況のなか、琵琶湖畔で若者リーダーが借りた倉庫(下右写真)が大麻工場になっていたのではないかとの疑惑が浮上。また、この若者グループは、19年7月27日に報じられたNHKスペシャル「半グレ 反社会勢力の実像」に登場した半グレのグループ幹部と親交があることからも、当局は目を光らせているようだ。
大麻工場になっていた疑惑が浮上したのは、倉庫の賃貸を巡るトラブルが契機だった。
訴状などによれば、滋賀県長浜市の会社経営者F氏は、20歳前後に大阪に住んでいたが、その時に知り合った先輩の仲間ということでA氏なる者と知り合った。
当時は特に親しくはなかったそうだが、それから10年ほど経ちF氏は結婚と同時に地元・滋賀に帰郷。琵琶湖湖畔の実家の会社を継ぐことに。すると、Aらが夏に琵琶湖でマリンスポーツをするために来るようになったという。
 その頃はいい関係だったことから、2018年末ごろから所有する疑惑の倉庫を貸すことに。さらに20年7月からは同じく所有する建物の一部を貸すことになる(さらにレジャーボート置き場として土地賃貸も)。
倉庫はマリンスポーツ用具の置き場(賃料5万円)、建物はA氏は家具会社をしているとして家具置き場としてだった(賃料+電気代で計28万円)。
ところが、賃料は共に最初の1回分ほどしか支払わず、建物には入れ墨をしたり人相の悪い若者がたむろするように。ゴミはそのまま、照明やエアコンは電気代を固定契約としたところ24時間付けっぱなしの状態となったことなどからF氏は何度も注意したが是正しないどころか、放火を匂わす脅しまで受け、逆に迷惑料として50万円取られたという(警察に相談するも被害届は受理されず)。そして現在も不法占有し続けているという。
こうしたなか、21年8月、F氏はA氏側を相手取り、大津地裁に建物などの明渡しと未払い賃料など請求し提訴。また、脅されることを警戒して自宅や会社、または電話などで直接の面談などしない仮処分申立て、さらに不法占有する建物や倉庫の使用を第3者に移転しない仮処分申立ても行う。
この2つの仮処分については、翌9月にF氏の申立てが認められている。また、建物など明渡しなど訴訟に関しては3月31日に一審の判決言い渡しが予定されている。

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