本紙では昨年5月から6月にかけ、「エイベックス」(7860。東証1部)買収に関する記事を4回に渡り報じている。
ファンド会社「スターマウンテン」(東京都港区)の高山直樹代表がエイベックスを買収しようとしたが、エイベックス側は阻止すべく対抗。その水面下の攻防につきレポートしたものだ。
その渦中、高山氏がエイベックス買収を仕掛けているとするインタビュー記事を載せた(冒頭写真)写真週刊誌『フライデー』が発売に。5月21日のことだが、同日、エイベックスは高山氏からは接触すらない、そして書かれている内容は「事実無根」だとして、発行元の講談社と高山氏に対し法的措置を実施するとIR。
その後、講談社は除かれたが、高山氏に対しては6月中、東京地裁に損害賠償請求訴訟を提起した。
内容は名誉棄損に基づく220万円の損賠賠償と、『フライデー』への謝罪広告掲載を求めたもの。
提訴から約半年――この訴訟はどうなっているのか?
実は意外にも、被告の高山氏側が優勢であるようなのだ。