「アサヒ衛陶」株買い付けインサイダー容疑で逮捕された元自民党選挙区支部長

　大手マスコミ既報のように、大阪地検特捜部は１月26日、「ヤマダ電機」（当時）と業務提携するとのインサイダー情報を得て、２０１７年８月、「アサヒ衛陶」（5341。東証２部。大阪市中央区）の株を買い付けた金融商品取引法違反（インサイダー取引）容疑で、アサヒ衛陶元社長・町元孝二容疑者（61）と共に、会社経営者の上中康司容疑者（冒頭写真。59）を逮捕した。
アサヒ衛陶といえば、本紙では今年に入り、星野和也会長など現経営関係者の疑惑を追及しているが、２代前の町元容疑者が社長（20年11月辞任）の時のことで、現経営陣はこの件とは関係ない。
大手マスコミの報道では、元社長の町元氏だけがクローズアップされ、上中容疑者の方は名前さえ報じていない全国紙もある。
また、名前を出していても、会社経営者と記しているだけ。
だが、町元元社長のアサヒ衛陶株購入数５万株（約５８０万円）に対し、上中容疑者は13倍もの約65万株（約８６００万円）。
どこも報じていないようだが、この上中容疑者は11年４月から自民党京都府第二選挙区支部長だった。