本紙は今年1月5日、「『アサヒ衛陶』を“乗っ取った”星野会長と、介入する反市場勢力など」というタイトルの記事を出している。
衛生陶器、水栓金具中堅「アサヒ衛陶」(5341。東証2部。大阪市中央区。疑義注記)で昨年11月、前経営陣は総退任し、替わって星野和也氏が代表取締役会長に、尾端友成氏が代表取締役社長に就任した。
これで経営立て直しが進めば結構なことだが、星野氏は「反市場勢力」といってもいい2人を招き入れ、私利私欲のために同社をハコとして悪用しようとしているのではないかとの情報が入って来たからだ。
もっとも、同記事では、事が事なので、星野会長の言い分も聞いてから具体的に報じるべく、その招き入れようとしている2人の素性を紹介したに留めていた。
そして、本日午後6時を期限に、具体的な質問を書いて取材申し込みをしていた(冒頭写真)。なお、その取材申込書のなかで、1月5日の記事に「誤りがあればいくらでも訂正しますし、お答えいただければ、星野様の意見、反論内容も最大限考慮します」とも記していた。
しかしながら、期限までに何ら回答も連絡ももらうことはできなかった。
そこで以下に、その質問内容を紹介することにした。
なお、これも申込書にも記していることだが、「これら内容は告発者から提供された音声録音、ラインなどそれなりの証拠に論拠して述べている」ことだ。
本紙としては、星野氏が取材拒否したのは、質問内容が真実足るものなので、ヘタに反論しない方がいいとの判断からのことと判断している。
なお、うっかりして、回答期限を、質問の一部、尾端氏を実質、解任するとされる日(1月19日)の後にしてしまったので、この件だけは1月18日に追加報道した。そして、本紙が得ていたその情報通り、尾端氏は1月19日に社長を辞任。星野氏が会長と社長を兼務することとなった。