アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(265回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(1月24日~1月28日)

プロフィール 投資歴22年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は27,522円と、前稿比-602円(※前項▲355→ ▲313円)の3週連続の下落となった。金曜日夜の米国市場は、NYダウとナスダックが切り返しの動きをみせたが、結局引けにかけて暴落していき、日経平均CFDは27,176円となって引けている。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,927Pと週間で-51P安(※前稿▲18→ +4)。
そしてNYダウは、週間で-1,647ドルの大幅安となる、34,265ドル(※前稿比▲320→ ▲106)。
ちなみに、ナスダック指数も週間で-1,125ドル安となる13,769ドルとこちらのほうが大きなダメージを負っている。
そう、昨年の11月22日の16,212Pが最高値だったナスダック指数は、1月に入って下げが止まらなくなり、誰がみても重要だと感じざるをえない2021年7月以降の14,200Pの重要な節目を下抜けてしまった…。
もしや、日本のマザーズ市場のように、コロナ前の水準をもたやすく下抜けてしまう恐れがあるというのだろうか!? ナスダックのコロナ前の2020年2月17日の水準は9,838Pだ。
これは冗談だとしても、なかなかに下落相場を見続けるのはメンタルにくるものだ。読者諸兄もメンタルがやられ睡眠不足となったり、疲れが抜けなくなってしまう感覚に陥ってしまわれないように、ポジションの調整をしっかりやっていただきたい。
先週は、前稿で筆者が警鐘を鳴らしたように、3月のFOMCで0.5%の利上げの可能性や、7月27日にQT開始で、その方法がハードランディングなものになるのでは? という観測報道が流れて、相場に嵐がやってきた。
19日(水)には、日本株のまぎれもない星である「ソニー」が、-12.8%の暴落となり引けて、ただ事ではない地合いの悪さだなと感じたが、21日(金)は「ネットフリックス」がなんと-22%の下げって。保有していたらこれだけで追証になりそうだ。
とにもかくにも、高まり続けている感がある、この【インフレ】が止まらなければ、世界の中央銀行は利上げを強硬せざるをえなくなり、結果、経済活動は抑制されカネ余りに支えられた世界の株式市場はいったん終わってしまう。
さて、今週のストラテジーへと移りたい。
今週のキモは間違いなく26日(水)AM4:30からのFOMCで、パウエル議長が事態を鎮静化させることができるか否かだと考えている。もうすでにQTも、利上げ回数も市場はじゅうぶんに織り込んでいるので、いかに余計な発言をしないかどうかだろう。
前述した通り、ナスダック指数がすでに下抜けしているため、これ以上深手を負うと市場の信頼を失くし、今後の戻りが鈍くなる恐れもある。
また今週は、米国、日本ともに決算発表が本格化する。企業決算は、素晴らしくよいというガイダンスのため、悪決算はネットフリックスのように問答無用に叩き売られるだろう。決算またぎは、完全に分の悪いギャンブルだ。ただ今回は、日本は3Qで米国は通期決算発表となるため上方修正する企業もかなり多く出てくるものと思える。そこで、リカクできるならそうしたほうが良いだろう。
それと、週明けに限って重要なことだが、仮想通貨が23日PM22:00現在反発している。週末に、「ビットコインが過去最高値から50%の暴落」の記事がでていたが、これが戻るとなると、株式市場も底入れを意識して特にハイテクグロース株(※ナスダック市場)は戻りやすいだろう。
ただ、本格的に株式市場が底入れして反騰に転じるのは、利上げが実際に開始される3月16日前の3月上旬になる可能性が高いとみている。過去、利上げ開始とともに悪材料の折り込みとばかりに、相場は戻してきた過去の歴史がこれを裏付ける。リスクオフ局面は2ヵ月くらいのことが多いこともそれを裏付ける。
しかしそれでも、短期の戻りを取りに行きたいと思われる玄人投資家の方は為替をみておけばよいと思う。しばらくは、わかりやすく円安の流れがリスクオンとなりそうだ。短期的には、売られすぎてしまったハイテクグロースの戻りが一番大きいだろう。小型よりも大型から戻ることが多いので、これも留意されたし。
なお、QT(資産の圧縮)が始まると、ナスダックは高値から20%程度の下げとなるというのも過去の経験則だ。過去のチャートがそれを物語っている。しかし、基本的にナスダックのEPS予想は絶好調。見えている2024年度までは、メタバース社会の到来を折り込んで右肩上がりの成長となる公算が大きい。
よって20%の暴落が起こった時に、筆者は「ナスダック100レバレッジ2倍」を買いに行く予定だ。最高値は16,212Pであるため、13,000P近辺まで下がるとこのラインのため、ここで何があっても買っていく資金が必要である。

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