アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(853)「アジア開発」側、「東京機械」から「マーチャント」へシフト!?

「東京機械製作所」(6335。東証1部。東京都港区)の株式を「アジア開発キャピタル」(9318。東証2部。東京都港区)側が今年6月から約4割を買い占めたことで始まったバトルだが、11月25日、東京機械は買収防衛策の発動を中止すると発表した。
11月24日、アジア開発側は東京機械株の保有比率を来年2月までに現状の約40%から、東京機械側が求める32・72%まで引き下げるし、その後に改めて株式公開買い付け(TOB)などの大規模買い付け行為をしないと発表したからだ。
これにより、アジア開発側が仕掛けた買収騒動はひとまず終わった格好だ。
このバトル、アクセスジャーナル本編でも適時、報じていたので補足しておくと、アクセスジャーナル本編が最後に報じたのは11月4日
この時点では、10月22日の東京機械の臨時株主総会で、「マジョリティー・オブ・マイノリティー」(MOM)の手法で筆頭株主のアジア開発側の議決権を認めず、少数株主から防衛策の発動につき賛成を得たことにつき、アジア開発側は「株主平等の原則に反する」として防衛策発動差し止めの仮処分を申請。10月29日、東京地裁はこれを却下し、アジア開発側は即時抗告したところまでだった。
その後、東京高裁も11月9日、最高裁も11月18日に東京機械の防衛策発動を認めていた。
ところで、筆者はこの連載の11月8日掲載号で、「マーチャント・バンカーズ」(3121。東証2部)の株価が急騰していることを指摘していた。

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