アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「日大背任事件、井ノ口・籔本両被告の素顔」(上)

 日本大学付属板橋病院を巡り、日本大学の井ノ口忠男元理事(64)と、医療法人「錦秀会」(大阪市)の籔本雅巳前理事長(61)の2人が、病院建て替えの設計等で2億2000万円、それに医療機器リースで約1億9800万円の計約4億2000万円の背任罪で11月16日までに起訴されたのはご存じの通り。
そして両被告とも、昨19日夜、保釈された。
結局、本星と見られていた田中英寿・日大理事長(74)には少なくともいま現在、追及出来ていないがなぜなのか?
また、井ノ口・籔本両被告の素顔につき、この間、本紙が知り得た情報をすべてお伝えする。
最初の逮捕容疑となった日大付属板橋病院の設計に関する経費の搾取は(株)1、2回目の逮捕容疑となった医療機器の代金搾取は(株)Nが金銭の受け皿になっていた。
井ノ口・籔本両被告は結託し、長い間、医療利権絡みで日大を食い物にして来た。井ノ口被告は実姉と二人三脚で日大の田中理事長と妻に取り入り、せっせと日本大学から掠め取った資金を献上し続け評価を高めたと見られる。時に、阿佐ヶ谷の「ちゃんこ・たなか」に泉ピン子ら芸能人を引き連れて行き、優子夫人の歓心を買っていた。
日大では田中理事長と優子夫人への上納金の高さやゴマスリが出世をする一番の早道となっている。その手法を取り入れ、今回の事件の舞台となった日大付属板橋病院のT医学部長も田中理事長の子分に徹することで、「田中のポチ」と陰口を叩かれながらも副学長まで上り詰めたのだ。
上納金やゴマスリが少ないと悲惨な人事が待ち受ける。何故、ここまで田中理事長や優子夫人は腐ってしまったのか? 何故、ここまで腐った人間が大学の理事長職が続けられるのか? 日本大学のOBらは今回事件を契機に田中理事長の不正疑惑につき積極的に東京地検特捜部へ情報提供している模様だ。
文部科学省も見て見ぬ振り(?)をして毎年日大に90億円もの国税を配分して来た。警視庁も何度も田中理事長の逮捕を試みたが空振りに終わっていた。最後の砦、東京地検特捜部の力量に期待が掛かるし、今後、田中理事長に関して新たな展開があってもおかしくないと思われる。

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