今年6月、宅配大手「佐川急便」(「SGホールディングス」9143。東証1部の中核子会社)の東京都内営業所に務めていた39歳の男性社員(係長)が自殺。そして、11月になって、自殺の原因の一つが上司のパワハラにあったと会社は認め、遺族側に謝罪していたことが明らかになった。会社は、「今回の事案を真摯に受け止め、再発防止に向け全力で取り組んでまいります」とコメントしている。
本紙ではこの件、自殺直後の6月中に報じていた。
その事実もあってだろう、この自殺の件が公になり、会社が再発防止に全力で取り組むと言うなか、しかし「本気で会社はパワハラなどを無くす気はない!」との告発が本紙に寄せられたので報告する。
佐川急便は、パワハラなど防止の一環として、「なんでも相談室」なるものを社内に設けている。
上司からのサービス残業強要などに会った告発者は、同僚に勧められ、この「なんでも相談室」(告発者は「もしもし電話相談室」と言っている)に相談したという。
だが、以下に記すように、それは期待を裏切るものだったという。(*なお告発者を守るため、一部事実関係を曖昧にしています)。