アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

本紙だけが直後に報じていた――「佐川急便」社員、パワハラで自殺。社長が遺族に謝罪

宅配便2位、国内シェア3割の「SGホールディングス」(9143。東証1部。京都市南区)--その中核の「佐川急便」の東京の営業所で今年6月、39歳係長の男性社員が自殺した件で、11月4日、遺族の代理人弁護士が都内で記者会見し、自殺したのは上司2人の度重なるパワーハラスメントが原因だったと明らかにした。 本紙は自殺翌日の6月24日、自殺のあった営業所に電話を入れて確認し、第一報を報じていた。その後、大手マスコミは取材に動いたものの報じられないので、6月29日に追加記事を出していた。 自殺した係長はドライバーの管理を担当していたが、自殺の約1年前から上司2人から再三、些細な仕事中のミスなどを叱責されていたという。そして9月には、佐川急便の本村正秀社長(冒頭右写真)が遺族に直接、謝罪していた。  佐川急便は再発防止に全力で取り組むという。(横右写真=自殺があった都内営業所) だが、同社に関しては06年3月、派遣労働者が自殺。上司がエアガンで撃ったり、唾を吐きかけていたなどの証言が出て、労災が認められている。また、今回の自殺に関して本紙への告発者は、「会社は毎月、社内教育としてパワハラを撲滅する内容を社員に指導しているが、それは表向きだけ」と語っていた。それに社長が謝罪しながら、そのことが直後に報じられず、今ごろ遺族側の記者会見で明らかになるという経緯を見てもどこまで本気で取り組む気があるのか疑問に思わないわけにはいかない。 以下、本紙の2つの過去記事を紹介しておく。 ①<ミニ情報>「佐川急便の営業所で、係長が飛び降り自殺」(2021.6.24) ②「佐川急便の営業所で、係長が飛び降り自殺」(2)(2021.6.29)…

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