アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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あの同窓会支援サイト「ゆびとま」オーナー(?)の破産詐欺疑惑

同窓会支援サイト「ゆびとま」をご記憶だろうか。
あなたの出身校(小・中・高から大学まで)を検索し、会員登録すれば、無料で出身校の同期生らに連絡が取れる。
1996年5月に開設され話題を呼んだものの、07年2月、当時、上場していた「アドテックス」の民事再生法違反事件が起きた際、社長だった者が山口組系元組長で、この「ゆびとま」の経営もしていたことが明らかになるなどするなか、運用が停止になったことも。
しかし、現在もこのサイトは運営者を幾度も変えながらも存続。実に約6万6000校、約200万人もの会員数を誇る。
この「ゆびとま」の所有権が3億2400万円で譲渡されたのは19年2月のことだった。
所有権を持っているとされるのは「ポイントバンクサービス」(東京都中央区)なる会社。購入したのは「Win Job」(東京都中央区)なる会社だった。
もっとも、このWin社、「ゆびとま」の所有権取得後、1年余りの20年3月に破産(破産手続き開始)している。
 これだけ聞くと、読者のなかには、せっかく「ゆびとま」という大きな買い物をしながらもったいないと思われる方もいることだろう。
だが、このWin社、そもそもトラックドライバーを主体にした労働者派遣事業会社で、「ゆびとま」を購入する目的が不明だった。しかも、所有権取得時、すでに経営危機がいわれていたし、それを裏づけるように、契約では19年中に全額支払うことになっていたが払えず、Win社は結局、譲渡価格3億2400万円の内2億1500万円だけ支払い、1億900万円を未払いのまま破産しているのだ。
こうした不可解な事実のなかで、今、浮上しているのが「ゆびとま」の所有権を持っているとされる前出・ポイントバンクサービスの当時オーナーで、現在は代表の古林行雄氏(71。上右写真)なる人物の破産詐欺疑惑なのだ。

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