10月19日公示、31日投開票の衆議院議員選挙が迫るなか、愛知9区からの出馬が決まっている立憲民主党の岡本充功衆議院議員(=下右写真。50。当選5回。医師)に関する疑惑情報が入って来たので報じる。
なお、この愛知9区は以前は海部俊樹元首相の選挙区。
岡本氏は1、2回目当選時には海部氏と民主党公認で出て闘うもどちらも敗れたものの、比例東海ブロックで復活当選。
そして3回目の2009年には海部氏を破って当選。海部氏は年齢制限で比例と重複立候補できなかったため落選。元首相の落選は石橋湛山、片山哲以来46年振りだった。
もっとも、次の12年衆院選は海部氏の元秘書で後継者の長坂康正氏(64。自民。麻生派)に破れ、復活当選もならず落選。
次の14年、17年の選挙で4、5回目と当選を重ねているものの、いずれも長坂氏には敗れ復活当選してのことだ。
さて、冒頭に掲げた写真は、その岡本氏が顧問を務めるという「稲沢市サッカー協会」が主催する「健蹴杯少年サッカー大会」の開催式で岡本氏が挨拶、そして少年代表が宣誓しているところ。
19年11月23日(土)のことで、場所は愛知県稲沢市内の六輪グラウンド。これが第1回目だった。
年1回開催のようで、20年11月23日(月。祭日)には第2回目が開催され、やはり岡本氏が開会式で挨拶をしている。
疑惑というのは、このサッカー大会では1~3位チームにはトロフィーと共に、1~3位選手全員に副賞としてアマゾンの商品券が配られているが、これには選挙で選手の親などに票を入れてもらう意図あってのことではないかというもの。
そこで本紙で岡本氏宛に質問状を出したところ、岡本氏は顧問の立場から開会式の際に挨拶したに過ぎず、2回とも閉会式には出席しておらず、したがって、トロフィーや商品券を贈呈したこともないと。また、この副賞については「企業からの協賛金により賄われていると聞いています。岡本自身や岡本の後援会、立憲民主愛知9区総支部からの支出もない」として、疑惑などあり得ないとの回答が岡本氏の地元事務所からあった。
だが、それでも疑問に思わざるを得ないことがある。