アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<主張>安倍元首相のスケープゴートとしての鶏卵汚職事件――贈賄側「アキタフーズ」元代表に有罪判決

大手マスコミ既報のように、10月6日、東京地裁で、元農相(第4次安倍内閣で)で元衆議院議員・吉川貴盛被告(=下写真。70。自民党。当選6回。今回事件直前に体調不良理由に議員辞職して入院し、在宅起訴に。収賄罪で公判中)に現金500万円を渡すなどして贈賄罪と政治資金規正法違反に問われている大手鶏卵生産会社「アキタフーズ」(広島県福山市)グループ元代表・秋田善祺被告(=冒頭写真。87)に対する判決があり、懲役1年8月、執行猶予4年(求刑は懲役1年8月)だった。
秋田被告は吉川被告が農相だった2018年11月~19年8月、大臣室などで3回に渡り計500万円を渡していた。
吉川被告は500万円を受領したことは認めているが、政治献金だったとして無罪を主張している。だが、政治献金ならなぜ政治資金収支報告に記載しなかったのか? しかも今回の秋田被告の有罪判決で、吉川被告にも厳しい判決が出ることがますます濃厚になった。
大臣が収賄などとんでもないことだ。
しかし、この事件、実は東京地検特捜部はあの河井克行被告・河井案里元参院議員夫婦の公職選挙法違反(買収など)で、地方議員や後援関係者などに配られた総額約2900万円を、以前から河井夫婦のスポンサーだったアキタフーズから出ていることにし、これにより河井夫婦側に自民党本部から出た1・5億円は買収資金には使われていないとのアリバイ作りのために家宅捜索したなかで出て来た証拠を元に事件化させた=すなわち、安倍事務所側への1・5億円の一部還流疑惑などに蓋をし、そしてスケープゴートにした可能性もあることを思い出していただきたい。
安倍元首相と、吉川元農相とどちらが巨悪かは明らかだろう。

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