アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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株価上昇の「太洋物産」の背後に、あの注目公認会計士

太洋物産」(9941。JQ。東京都新宿区)の株価が急騰。長らく500円ほどだったのが、8月下旬から顕著に出来高が増えると共に上がり出し、9月24日には高値1860円と4倍近くに。昨29日も高値1460円と維持している(冒頭写真=株価チャート)。
同社は輸入畜産物中心の商社。
だが、商品市場下落や大口取引先倒産で経営悪化。そこにコロナ禍も加わり業績縮小し経営再建中。何しろ、債務超過で「継続企業の前提に重要事象」と来ている。
そこで昨年9月には資本を増強すべく第3者割当増資を決定したものの、払い込み期日の2日前に「日本産和牛の輸出解禁の見通しが立たず、新型コロナウイルスの影響で先行きが不透明」という理由で中止に。
もっとも、それから約1年後の今年8月13日に再度の第3者割当増資を決定。そして9月3日には払い込みが完了している。
したがって、株価が多少上がるのはわからないでもない。
しかしながら、その払い込み額は約1億4000万円で、債務超過額1億5300万円(昨年12月28日の債務超過の猶予入りに関するお知らせ時)以下で未だ猶予入りのままだ。
「中国がTPPに加入の意向」、「輸入牛肉が高騰している」点などが買い材料になっているようだ。また信用買いも増えているようだが根拠不足だろう。
そんななか、株式事情通の間では「仕手筋が介入している」。それに、「あの著明な公認会計士も一枚噛んでいるようだ」との情報も出ている。

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