アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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水面下ではトラブルで死者まで――ICOを謳った「仮想通貨」投資詐欺にご注意

 有名芸能人のGACKTが広告塔を務め、野田聖子総務相まで関わるとされる仮想通貨SPINDLE」に典型的に見て取れるように、ICO(海外取引所に上場)したものの価格がまったくというほど付かず、実質、詐欺といわれている仮想通貨への投資案件は数多い。
こうしたなか、7月末までにプレセールを終え、この8月に海外取引所3カ所にICOするとされる仮想通貨「A」がいまひじょうに注目されている(冒頭写真=AのHPより)。
 なぜなら、SPINDLEもそうだが、多くの仮想通貨がこれという特色(つまり価格上昇が期待できる要素)に乏しいままICOをやり、価格が付かない、あるいは「wowbit」のように上がらないどころか、ひたすら下降するなか、この仮想通貨Aは、わが国のアダルト(AV)会社側がアジア圏で人気の高いわが国AV女優を起用し、しかも最新のバーチャル(AR)技術を取り入れた世界初の作品づくりの資金調達のためであり、かつ、そのAV作品を購入してしてもらう際の決裁にこの仮想通貨「A」を使用してもらうと謳っているからだ。
そして、AV産業のマーケット規模は10兆円とも謳っている(ただし、これらは購入を煽るためのネット書き込みによるもの。AのHPでは計画を淡々と記しているだけ)。
既に今年3月からプレセールを開始。購入価格は最低5万円からで、完売していれば約200億円資金調達したことになる。
これだけ見れば、従来のIPO(株式上場)などに比べ、手軽で素早く資金調達でき、内容も魅力的なので結構なことと思われる読者もいるかも知れないが、本紙はこのAも詐欺紛いで、今後トラブルになる可能性は高いと見ている。

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